第7回北海道乳腺超音波研究会 終了報告


第 7回研究会を下記のとおり開催致しました、多数のご参加ありがとうございました。

代表世話人 白井秀明 (札幌ことに乳腺クリニック)

日時:平成22年8月28日 (土曜日)     
会場:北大学術交流会館 2階  小ホール    受講者数: 80名

プログラム

13:00〜(開場は13:30〜) 受付開始
14:00〜14:15 開会の辞
14:15〜16:15(途中休憩設けます) 画像検討
16:15〜16:30 総会
16:30 閉会の辞

 

  8月28日、お盆が過ぎたというのにジリジリ照り付ける太陽で暑さが厳しい日に、第7回北海道乳腺超音波研究会が北大学術交流会館にて開かれました。今回は画質についての検討会というこれまでどの様な会でも扱われたことのない非常に難しいテーマであったにもかかわらず、多くの皆様にお集まりいただきました。検討会はこれまでと同様、事前に応募された方々にそれぞれの画像を用いてプレゼンして頂きました。今回も多くの応募があったため、お一人の発表が5分と大変短い中での画像提示をして頂きましたが、皆さんの協力のお陰でほぼ予定時間内に終了することが出来ました。それではそれぞれのアウトラインをご紹介いたします。

まず1例目から3例目までは勤医協札幌病院の方達で1例目は覚張さんが提示してくれました。提示された、FAの症例では主にプローブの当て方についてで、 特に描出時に気をつけたほうが良い点を教えて欲しい、という内容でした。他にも、設定条件の違いによる画質の比較を提示して頂きました。
2例目は齊藤さんが乳頭腺管癌で乳管内を這うように増殖している様子を表現する為に、特にエコーレベルの差を表現できるような画質設定を行った結果、病変の特徴を良く表せたと思う症例を提示した他、ゲインなどの違いを比較した画像を提示してくださいました。
3例目は高橋さんが、同一症例を用いて、空間コンパウンドやハーモニックなどより具体的な条件を変えて画像を比較したものを提示してくださいました。
4例目は健康管理センターの鮒田さんが、探触子の違う画像を用いてルーチンワークで用いるにはどの周波数が良いのかを比較画像を用いて提示されました。この時、会場の皆さんにもどの画像がルーチンワークで使用するには見やすいかを質問しましたが、多くの皆様が同じ画像を選択されたのが非常に印象的でした。
5例目は道北勤医協一条通病院の斉藤さんが乳管内病変をよく描出をするためにはどのような条件で見るのが良いかを考えるため、画像を提示してくださいました。ここでは乳管内の病変を判定するために必要な条件などを考えました。
6例目は北海道大学の佐藤さんが14MHzの探触子を用いたすばらしい画像を提示してくださいました。非常にきれいな画像で会場がびっくりするものでした。

予想してはいなかったことですが、ここまでの検討に寄せられた症例は偶然にも全て同じメーカーのものでした。そこで、当日参加して頂いていた装置メーカーのアプリの方にも、急遽これらの問題に対するご意見や画像設定に関して、解説をお願いしてみたところ、非常にわかりやすい説明とご回答を頂き、参加者の多くが大変勉強になったと思います。

7例目は札幌ことに乳腺クリニック吉田が異なるメーカーの画像を3症例用い、それぞれファンダメンタルとハーモニックなどの設定を変えたものによる、画質の違いを提示し、検討を試みました。特に一つ設定を変えるだけで印象が変わる腫瘤を提示し、どの画質が良いかを考えてみました。

ここでも違うメーカーのアプリの方に御意見を伺いファンダメンタルとハーモニックが他社と違う結果となった理由などについて模索して頂きました。
最後に今回は灼熱の大阪からまたしても通りすがりで北海道まで来てくださった!尾羽根さんが様々な画像について動画を交えて提示して頂き、どの様に画質が変化するか?またメーカーや機種によって変化する画質についての印象を具体的にお話してくださいました。イカトックリのプローブ画像についてのお話が印象的だった方も多いようです。

その後ほんの少しの休憩を挟んで、総会を行いました。総会では天使病院の林さんから報告がありました。滞りなく無事に終了することが出来ました。
今回も非常にタイトなスケジュールにもかかわらず、発表者の皆さん、会場の皆さんのすばやい反応があり無事に終了することが出来ました。ありがとうございました。
最後に白井代表より、今回の内容をそのまま10月に行われるJABTSでの検討会に反映させ、何らかの形で結果を出したいという話で終了しました。
是非10月のJABTSに参加して頂き、この続きがどうなるのかを見届けて頂きたいと思います。

北海道乳腺超音波研究会事務局


感想のコーナー

今回の会に対してたくさんの感想を頂きましたので、いくつか紹介させていただきます

乳腺エコーを始めて間もないなめ、少し難しく感じた所もありましたが、全体的にはとてもわかりやすかったです。普段の検査では、THIを使用することはありますが、空間コンパウンド、スペックルリダクションについては使用していませんでした。今回の研究会参加をきっかけにして、もっと勉強し、色々な機能を上手く使用できるようになりたいと思いました。今後もっと初心者向けの講演会も増やして欲しいと思います。よろしくお願いします。
今回多くの画像を見た印象としては、機種間、周波数の違いによって画像が大きく変化するだけでなく、設定によっても病変の印象が変わることが実感できました。当院で、乳腺使用している機種は1つのみですが、今まで検査した症例の中で判断や描出に苦労したものは、今回のように設定を変えることで、より良い画像が得られたかと思うと、今後に生かしたいと思いました。また、今後使用機種が増える時には、機種間差にも注目してみたいと思いました。より良い画像としては、病変部の特徴というより所見が明瞭であることだと思うのですが、エコー画像は検者側の意志によって、得られる画像に多少影響してしまう部分がある点が、日常検査していて難しいと思うところです。今回の設定による画像の違いを見ると、更に難しく感じてしまいました。ですが、今回多くの画像を見ることで、非常に勉強になりました。今後も日常業務にすぐに役立つ内容の勉強会を開催していただええるようにおねがいします。
お疲れ様です。いつも準備などご苦労様です。最近の装置のレベルの高さにびっくりします。学会などのデモで見てもなかなかわかりづらく今回のようにベテランの方々がとった画像で見ると各機能の違いがわかりやすいと思いました。乳腺にはやはりスペックルリダクションはスクリーニングには必要ないと感じました。スクリーニングに8MHzのワイドリニアを使って表面に近い腫瘍は12〜14MHzで内部をよく見るという使い方が出来れば良いなと思いました。空間コンパウンドも、後方エコーの減弱、増強に影響するので注意が必要と思いました。どのメーカーもある程度アプリの方の画像の作り方で変わってくると思います。その施設の好みがあるのは仕方ないですね。
症例検討は手順としてもなじみがあり、あまり違和感なく受け入れられるようになったが、今回の研究会は「画質」がテーマだったので、自分の中ではハードルが高かったかもしれない。ただ、日常的にこれって何?と思うことの多い問題ではあるので、これを理解する整理するという意味では意義のある取り組みだったと思う。
スクリーニングで見ているときに多くのソフトを使ってしまうと見落としがあるような気がします。当院は精査機関なので、エコー後opeになることもあるため、massなど検出時にのみその特徴をより明瞭にできるような機能を使っていくべきなのかなと。病理像と一致するような。Focusには日頃から気を使っていますが、他はプリセットのまま使うことが多いです。今回の検討会を機に色々試してみたいと思います。また、4名の技師が検査を行っているため、日を合わせていくことも大切だと思いました。機械があれば研究会に症例を提示して多くの方に見て頂いて良悪点を指摘して頂きたいと思っております。
自分の使っている機械のスペック、性能を全然理解していないことが良くわかりました。来週仕事に行ったら取説よみます・・・。今回の画像では私はスペックルリダクションは除外したいなと思いました。内部の微細な性状は生かしておきたいです。Differential-THIと空間コンパウンドについて、脂肪の厚い人ではこれ、乳腺の厚い人ではこれを選択するといった推奨MODEがあると良いと思いました。いつも大変勉強になる会を開いた頂き心より感謝申し上げます。
乳腺エコーを始めて10年以上がたちますが、個人的に私が好きな画像はアニュラアレイの画像です。メリハリがあって無エコーの部分がきれいに抜けてみえることが理由です。

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