第6回北海道乳腺超音波研究会 終了報告


第 6 回研究会を下記のとおり開催致しました、多数のご参加ありがとうございました。

代表世話人 白井秀明 (札幌ことに乳腺クリニック)

日時:平成 22 年 3 月 27 日(土曜日)
会場:札幌コンベンションセンター2階 207会議室 受講者数: 100 名

プログラム

13:00〜(開場は13:30〜) 受付開始
14:00〜14:15 開会の辞
14:15〜16:30(途中休憩設けます) 症例検討
16:30 閉会の辞

 

 3 月 27 日天気予報では大荒れにもかかわらず、朝からすっきりと晴れた日となり、札幌コンベンションセンター  2 階  207 会議室にて、第 6 回北海道乳腺超音波研究会が開催されました。今回は以前より要望の多かった、大症例検討会を企画し、多くの方に参加していただきました。事前に HP にて症例を募集いたしましたところ多くの方から登録があり、最終的には 9 症例も集まりました。今回は登録された方々にスライドを作成していただき、ご自身で発表して頂く形式で進めていきました。但し、 2 時間半という時間制限の中可能な限り、ディスカッションを交えて行いたいと考えたため、お 1 人の発表時間は 15 分と短かったのですが、皆さんのご協力の下、ほぼ全てを予定時間内に終了することが出来ました。

 各症例のアウトラインを紹介いたしますと、まず 1 例目は社会保険北海道健康管理センターの吹田さんが日常の検査の症例として、左右差が大きくエコーレベルの低い領域の精査の必要性についてご自身はその必要性があるものと考えた症例を提示し、会場の会員にご意見を求めたところ、圧倒的に精査とする ! という方に手があがり、その迷いのない手の挙げ方に発表者も勇気付けられたものと思います。

 2 例目は帯広協会病院の田さんから症例の提示があり、腫瘤からつながる乳管様の構造をどう判定するかを考えさせられる症例でした。

 3 例目は勤医協札幌病院の郡司さんの症例は、病理組織と対比することで超音波画像における境界部分がどの様に反映されているのか検討した症例でしたが、画像において乳頭近傍の腫瘤のため一部描出しにくいところは細心の注意を払って記録をとる必要があると改善点が挙げられました。

 4 例目同じく勤医協札幌病院の高橋さんは非常にサイズの小さな乳腺内の腫瘤を提示され、エコーレベルの判定によっては推定組織型が変わる可能性について示されました。

 5 例目も同病院の大槻さんが腫瘤像を形成していない病変を提示しました。腫瘤を認めない病変に対してどの様に指摘していくかについて考えました。
 ここまでの 3 症例はいずれも同施設での検討であり、同一装置または、同一モデルによる画像にも関わらず、検者によって描出される画像が異なっていることに着目し、この点について再び高橋さんにご登壇頂き、その検討結果についても発表していただきました。このような装置の画質に関する問題点、疑問点は今後当会において重要な検討課題としていくべきものであると、あらためて認識させられる発表でした。

 6 例目は北海道大学の佐藤さんに大変珍しい症例を提示していただきました。日常外来ではあまり目にすることが少ない症例ですが、一度見ることで、知識の一つとしておいておき推定組織型の候補としてあげることが大切であると感じました。

 7例目は道北勤医協一条通病院の斉藤さんに超音波検査では重要な動画を交えた症例を提示していただき、唯一の動画症例ということもあり、会場の皆さんが盛り上がりました。

 8 例目は天使病院の林さんが珍しい良性症例を提示しました。この症例はめったに遭遇することはありませんが、知っているか否かでは大きく判定が異なることを実感させられる症例でした。

 9 例目、本日最後の症例は唯一男性発表者の、札幌厚生病院の島崎さんにお願いし、症例検討の他、 MRI の画像に関して日頃この画像を見慣れていなかったり、見方がわからなかった会員の為にわかりやすく解説を加えていただきました。

 今回は休憩 10 分のみの非常にタイトなスケジュールにもかかわらず、発表者の皆さん、会場の皆さんがテンポよい発言によって無事に時間通り終了させることが出来ました。ありがとうございました。最後に白井代表より 10 月に行われる JABTS では当会からの何らかの発信を全国に向けて行いましょう。という提案が出されました。是非みなさんの力で当会をアピールしていけるようアイデアをお寄せください。
  では、次回第 7 回北海道乳腺超音波研究会でお会い致しましょう。

北海道乳腺超音波研究会事務局


感想のコーナー

今回の会に対してたくさんの感想を頂きましたので、いくつか紹介させていただきます

各症例、 US 所見のことだけでなく病理写真のここがどうだとか、 MRI の読み方だとか、エコーをとる時の注意点やエコー写真のダメだしとか、色々と聞けてとてもためになりました。普通の症例発表よりもとても楽しく参加できました。また、このような症例発表をして頂きたいです。
沢山の症例の中から更に話を広げてくださって、大変ためになりました。有難うございました。MRIの事をもう少し知りたいと思いました。
数多くの症例を一度に見ることが出来て大変良かった。またこの様な機会があれば是非参加したいと思った。
沢山の症例をみることができ、大変勉強になりました。
今年から乳腺の勉強を始めたものです。まだ、練習中で実際にとってはいませんが、今日はとても勉強になりました。エコー像から所見を読むとき、何を考えながら読んでいるのかが少しずつわかってきました。勤医協のエコーのプリセットの違いによる画質の違いを示された時は、興味深く拝見しました。前回も画質の違いについて取り上げていて面白かったです。症例提示に動画があって面白かったです。
多くの症例を見れて大変勉強になりました。所見だけでなく、装置の設定やプローブのあて方のチェックもあり、ルーチンで実践していきたいと思います。
様々な施設の沢山の症例を見せていただき大変参考になりました。検診施設のため、あまり症例に触れる機会もないこともあり、是非今後も定期的にこのような企画を実施して頂けると幸いです。
症例が色々見れて大変勉強になりました。MMG、MRIの読み方をもう少し教えていただきたいと思います。
検診センターに勤めていますので、症例を見る機会が少ないので、今回の大症例検討会は大変勉強になりました。所見があった場合の写真の撮り方のポイントなど大変参考になり、今後に生かして生きたいと思います。有難うございました。
はじめて参加させていただきました。私は放射線技師でエコーをとったことはありませんが、マンモグラフィとの関連、組織型までものお話があり非常に参考になりました。
大症例検討会という名の通り、多くの症例数で、しかも珍しい症例、判断の難しい症例など内容も充実しており、大変勉強になりました。年度の締めくくりとして、すばらしい企画であったと思います。

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