2022年6月11日土曜日14時からzoomを用いて第25回北海道乳腺超音波研究会が開催され、40名の参加がありました。
今回のテーマは、「乳腺超音波検査の教育・学習方法について」と題して、3施設の方達に、それぞれの置かれた立場から、どのような方法で乳腺超音波に携わってきたかを発表していただきました。このようなテーマを取り上げたのは初めてでありましたが、当研究会らしいアットホームな雰囲気で行われたものと感じております。
1題目は、医療法人大地 真駒内外来プラザ 診療放射線技師 森本美帆さんのお話で、「初めての乳腺エコー、1人職場の乳腺US」というお話でした。ご本人、MMG撮像経験はありますが、乳腺超音波検査のない中、どうしても携わりたい気持ちがあり転職、ところが突然一人職場となってしまったという所からお話が始まりました。どのような手段で、検査に携わり経験を積んでいき、現在に至ったのかをお話しして頂きました。
2題目の方は、環境は異なりますが、同じように難しい状況に置かれても乳腺超音波に対するモチベーションを保ち続け、様々な方法でご自分のスキルアップ図っていらっしゃるというお話を、勤医協苫小牧病院 臨床検査技師の沢井優花さんに、「大好きな乳腺USから離れても、学習し続ける方法、モチベーションの保ち方」としてお話ししていただきました。乳腺超音波に携わりたい気持ちが高まり、転職するも、配置された職場では乳腺超音波検査の依頼がほぼない状態で、どのように乳腺超音波と関わりを持って経験を積んでいるのかをご紹介くださいました。いずれの方たちのお話も、臨場感があり、多くの人の心を動かしたのではないかと思いました。最後に教育する立場に立ってのご経験として、3題目は北海道労働保健管理協会 臨床検査技師の五十嵐聖子さんに、「研修方法の確立している検診機関における超音波研修」というお話しいただきました。施設における研修方法やそこにようする期間、また世の中の現状を考えその時々で新たな工夫を加えていっているお話、モチベーションアップを試みる方法などはおそらく多くの皆様の参考になるお話であったのではと思いました。いずれにしても教える側、教わる側双方に、乳腺超音波に対する興味ややる気が必要であることを教えていただきました。その後の総合討論の中では、乳腺超音波を学ぶ上で超音波の研修を受けられることが決して当たり前ではないこと、自らが意欲をもって色々と模索しながら学習することが重要であることを実感された方の話を聞いて刺激になったという感想や、学会や研究会などに積極的に参加することで、学習する機会として活用してきたという、自らのご経験をお話しくださった方がいらっしゃいまいた。いずれも貴重なお話で皆さんの参考になったのではないかと思います。
後半の時間では、恒例の症例検討会を行いました。今回は、2症例を用意しました。
最初の症例は浸潤性乳管癌なのですが、判定項目を用いると線維腺腫など良性よりに判定されてしまう症例に対し、悪性を疑うポイントを患者背景などもあわせて考える症例でした。もう一症例は、非腫瘤性病変を呈する画像で、検査者の経験値により、病変の認識が異なってくることを紹介するとともに、実際にどの部分が悪性で、どの部位が乳腺症などであったかといった、少し踏み込んだ内容の画像検討を行いました。それぞれの症例に対して、参加者が挙手のサインを用いてお答え頂くと共に今回は質問も多く寄せられ、活気のある検討会となりました。
参加された皆さん、お疲れ様でした、次回もお楽しみに。 |