第13回北海道乳腺超音波研究会終了報告


平成25年8月31日(土曜日)天使病院天使ホール 受講者数:75名

プログラム

13:00〜 ( 開場は13:30 〜 ) 受 付 開 始
14:00〜14:05 開会の辞
14:05〜14:20 会計報告
14:20〜15:20 症例検討&ミニレクチャー
15:20〜15:30 休 憩
15:30〜16:30 講 演
「これまでの研究会とこれから」
札幌ことに乳腺クリニック 白井秀明
16:30 閉会の辞

 

朝から余りすっきりしないお天気の札幌でしたが、何とか雨が降らないまま、第 13 回北海道乳腺超音波研究会は開催されました。今回は昨年新設されたばかりの天使病院天使ホールを初めて使用させて頂きましたが、とても綺麗で開放感あふれ、設備も充実しており、大変使用しやすい会場でした。また今回から会員、役員双方の負担軽減のため、事前登録を行わなかったことより、どのくらいの方に来ていただけるか不安でしたが、開始時刻にはいつも通り、多くの方にお越しいただき、スタッフ一同もほっと胸を撫で下ろすと同時にいつもながらの活気に勇気づけられる思いでした。
研究会はまず始めに、当会世話人のお一人で、天使病院林氏より 24 年度会計報告と 25 年度予算案についての報告があり、参加会員により無事承認されました。
引き続き、症例検討に移り、 1 症例目は遠軽厚生病院の丹伊田さんより提示されました。報告には多くの画像診断所見が非常に綺麗なスライドにまとめられて行われ、その中で超音波所見では形状が楕円形から多角形で、境界部分は明瞭平滑で、エコーレベルは低く、一見しただけでは良悪の鑑別に迷うものでした。結果は、間質肉腫という珍しいものでしたが、その病理結果との対比によって、超音波所見との相違点についてレトロスペクティブに検討された結果、いくつかの点で特徴的な画像所見も確認することが出来た症例でした。
二人目は、天使病院の佐々木さんが、同側内に発生した多発腫瘍症例を報告されました。腫瘤はほぼ全て同様の所見であり、形状は不整、前方境界線の断裂はなく、低エコーで乳管内病変を示唆する部分を認めることより、悪性であれば浸潤癌よりも非浸潤癌が考えられ、良性であれば多発する乳管内乳頭腫の可能性も否定できない病変と考えられました。ただし病理報告は浸潤性小葉癌ということであり、明らかに画像所見とは異なることより、再度画像所見を検討しました。その結果、超音波画像に対して、行われている画像処理、つまりフィルター処理が多少過剰気味に加えられたことによって、腫瘤周囲の浸潤部分の所見が弱まり、判定ができなくなってしまった可能性が考えられました。この症例では適切な画像処理の必要性とその見分け方などについてのアドバイスなどが行われ、今後の当会での検討課題にもなりました。
また、浸潤性小葉癌に関しては、新しいWHO分類において細分化されており、本邦でもこの分類が取り入れられていく可能性についての話もありました。
最後にこれも珍しい症例として、乳腺に発生したアミロイドーシス症例を苫小牧市立病院の高橋さんが報告されました。アミロイドーシスは身体のいたる所に、ヘモジデリンが沈着する疾患ですが、乳房内に沈着するのは極めて珍しく、沈着すると、粗大石灰化を伴う腫瘤像が多発しているような像を呈することが報告されました。また本疾患の基礎疾患としてはシェーグレン症候群があり、このような患者背景が重要な発見要素となることも学びました。このように珍しい症例でしたが、同一所見の症例を 10 年にわたって経過観察を行った経験のある勤医協札幌病院の高橋さんから追加の報告があり、今回の症例と共通した画像所見や、同じような転帰を辿っていることなど、大変興味深い報告でありました。
その後、少しの休憩後、白井代表の講演が行われ、「これまでの研究会とこれから」と題して、要望の多かったマンモグラフィの撮影法から読影法を中心とした講義と、現時点でのガイドライン改訂における問題点、特に用語の統一に関する問題についての話があり、多様な要求を満たさなければならないガイドライン作成の難しさが示されました。このように今回も盛りだくさんの内容のために時間が足りないほど、充実した研究会になったと思います。次回は恒例の症例検討会を予定しております。是非次回はあなたからの症例提示をお待ちいたしております。
では、次回研究会でお会いしましょう。
北海道乳腺超音波研究会事務局

様々な症例、ガイドラインについてお話を聞けて本当に勉強になりました。次回も参加したいと思います。
MMGの見方など普段ではあまり分からないでいたことなので、大変勉強になりました。今後の検査で気にしていきたいです。
わかりやすかったが、白井さんのMMGの話は資料が欲しかったです。MRIの読影の仕方も教えてほしいです。
今後も白井先生に乳腺超音波最先端について教えていたければ幸いです。
珍しい症例を多数見せていただきとても勉強になりました。今後も参加させていただきたいと思います。
初めて参加させて頂きました。エコーを始めてまだ3.4か月程しか経っていないので、症例検討も少し難しかったですが、どのように順を追って検討していけばよいかなどとても勉強になりました。個人的な意見で申し訳ないのですが、今後基本から勉強できるような会があれば、また是非参加したいです。
とても勉強になりました。普段見慣れない所見を経験させていただき、又MMGの見方、注意していかなければならない点など、わかりやすく勉強になりました。ありがとうございました。
これから乳腺の勉強を始めるので、分からないことも多かったですが、マンモの話など為になりました。ありがとうございました。


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