第11回北海道乳腺超音波研究会終了報告


平成 24 年 8 月 25 日(土曜日) 産業振興センター セミナールーム A 受講者数: 75 名

プログラム

13:30〜 受付開始
14:00〜14:05 開会の辞
14:05〜14:25 第一部 事業報告・会計報告
14:30〜15:30 第二部 特別講演
地方独立行政法人 りんくう総合医療センター外科
             位藤俊一先生
15:30〜15:40

休憩

15:40〜16:30 第三部 症例検討会
16:30 閉会の辞

 

 今年は、例年になくお盆を過ぎても暑さが続き、研究会当日もかなりの猛暑となりましたが、講師の先生がいらっしゃる回とあって、その気温に負けないくらい熱心な会員の方達にお集まりいただきました。今回は、まずご講演の前に総会が行われ、事業報告、会計報告を世話人である天使病院の林氏から報告され、出席会員によってすべての議題が無事に承認されました。

その後一旦休憩を挟み、超音波を用いた最先端技術の研究を多く行っていらっしゃる、地方独立行政法人りんくう総合医療センター外科の位籐俊一先生を当会にお招きし、 「乳房超音波検査の果す役割− B モードから造影超音波まで−」 と題して、 ご講演を賜りました。特に今回は、つい先日保険収載された造影超音波検査について、その使用目的から具体的な検査手技に至るまで、現状我々が疑問と感じている事柄を含めて、位藤先生にお話していただきました。造影超音波は腫瘤の良悪の鑑別から病巣範囲の特定など、今後その可能性が期待される検査法ですが、既に多くの症例の御経験がある先生から、今後の課題などに関しても、大変わかりやすく解説して頂きました。中でもリンパ節などの転移検索や広がり診断への応用に関するお話が印象的でした。その他にも、ご講演の中で先生が自ら行った超音波誘導下の針生検の動画では、その的確な位置決めから穿刺の速さに大変驚かされました。このように位藤先生は少しでも患者さんに負担のかかる検査を行う場合に“どの方法が患者さんにとって一番良いのか”を常に考え、可能な限りその侵襲を減らす努力をされていることが感じられました。またもうひとつ先生の“常に次の一手を考える。”というお言葉から、我々も患者さんのため、その先につながる検査を心掛けなければいけないと考えさせられたご講演でした。

ここで休憩をはさみ、恒例の症例検討会が行われました。今回は 3 人の方に症例を提示して頂きました。一番目は天使病院の佐々木氏が、トリプルネガティブ乳癌であった小葉癌という珍しい症例を提示して頂きました。その画像所見ではトリプルネガティブ乳癌の形態は示すものの、小葉癌の画像所見とは異なる事より、どの組織型にするか会場の皆さんも、決めかねるといった症例した。

次に、札幌ことに乳腺クリニックの藤澤氏から、画像上ほぼ二つの腫瘤が隣接している症例が提示されました。この症例では腫瘤の判定において、静止画のみでは情報量が少なく、容易に判定することはできなかったものが、動画による丹念な観察によって、それぞれの腫瘤の特徴がつかまえられ、判定が可能となったもので、正しいスキャンの大切さが実感できた症例でした。

最後に、札幌ことに乳腺クリニック吉田氏が嚢胞内腫瘍の症例と、嚢胞構造を有する充実性腫瘤の症例を合わせて6例提示され、これらをカテゴリー分類のどこに入れて判定すべきかを皆さんにアンケート形式でお答え頂きました。最初液性と考えられる部分が多い症例では、混合性パターンのご意見が圧倒的に多かったですが、次第に充実部分が増えるに従い、混合性から充実性腫瘤という意見が増えて参りました。この症例については今後会員の皆様と改めてメーリングリストなどで問題を掘り下げていく予定です。

今回もあっという間にお時間となるほど、活気のある会となりました。本会は全員参加型をめざしており、今後も皆さんと一緒に様々なご意見を反映させながら会を作り上げていきたいと考えております。

それでは、また次回第 12 回研究会でお会い致しましょう。
北海道乳腺超音波研究会事務局

位籐先生の新しいお話しはすごく興味深かったです。タイムリーにRFA後の患者さんが来院しており参考になりました。
乳腺の造影超音波については、初めて聞く内容だったので、非常に興味深く、有用性についても分かりやすく良い内容でした。持ち帰って先生と話してみたいと思います。
造影エコーについて興味があったので、面白かったです。乳癌術前に転移の有無をエコーで評価できるようになるとよいと思いました。自施設でも、積極的に導入していけると良いなぁと思いました。
位籐先生のお話しとてもためになる内容でした。先生の様な方が身近にいて頂けると嬉しいですが、そうはいきませんので、今日のお話を自分なりに理解し、造影超音波などの最新技術に取りかかれるよう努力したいと思います。
いつも為になる研究会ありがとうございます。
研究会として初学者のための研修を実施して頂ければありがたいです。症例や指導者が少ない場合なかなか研修が進まないので支援して頂けるとうれしいです。
症例報告は読影の目を養えて毎回ためになります。


トップページへ戻る